風の向きが変わったのは先週のことだった。窓を開けると、冷たさの中に何か柔らかなものが混ざってきて——冬の厳しさが少し和らいだように感じ、私は久しぶりに公園へ足を運んだ。
枯葉で覆われた地面から、小さな緑の芽が顔を出していた。凍てついた土の中で眠っていた生命が、静かに目を覚まし始めているのだ。木の枝にはまだ葉っぱは生えていないが、細い枝先には目に見えない力が満ち溢れている。風が吹くたびに木々がささやくような音がして、まるで「もうすぐだよ」と春と約束を交わしているかのようだ。
池の水は氷から解け、小川の流れも活き始めた。水音は以前より明るく、石を打つ音がリズミカルに響く。そこには蛙の声も混ざり始め、春の交響曲が徐々に奏でられ始めている。公園のベンチに座ってこの音を聞いていると、心は自然と安らいでくる。
夕暮れ時には西の空が美しい桃色に染まる。日差しも柔らかくなり、肌に触れると暖かさが伝わってくる。子供たちが凧を飛ばしている姿が見え、その笑い声が春の訪れを鮮やかに知らせている。人々の表情も明るくなり、冬の間閉ざされていた心が少しずつ開かれていくようだ。
帰り道、道端の花屋で水仙の香りを嗅いだ。その清らかな香りは春の使者のように、私の心の奥まで入り込んできた。家に帰って窓を開けておくと、夜中に春雨が静かに降ってきた。雨音は安眠を誘い、明日の朝、新緑がさらに鮮やかになっていることを、静かに約束しているようだ。
春は急にやってくるのではなく、ゆっくりと足を運んでくる。その足音に注意深く耳を澄ますと、自然の営みがどれほど美しいかに気づく。今年も、春の足音に耳を傾けながら、新しい始まりを楽しみたいと思う。
季节の移り変わりは常にこのように、些細な変化から始まるのだ。風の匂い、光の角度、鳥のさえずり方まで、すべてが春への準備をしている。私は公園の小道をゆっくりと歩き、足元で芽吹く草や、空を飛ぶ燕の姿を眺めた。久しぶりに外で過ごす時間は、心をリフレッシュさせてくれる。冬の間溜まっていた疲れが、この春の空気に吸い込まれていくような気がした。帰宅後、冷蔵庫から取り出した柑橘類を切って食べると、その甘酸っぱい味が春の訪れをさらに確かに感じさせた。部屋の隅に置いてあった鉢植えの花も、この頃少しずつ花骨朵を膨らませている。春は本当に、あらゆる場所にその存在を感じさせてくれるのだ。
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